藤田医科大学病院

当院のリハビリテーションチーム

2020年現在、当科には、医師19人、看護師・看護補助員9人、療法士162人が所属し、全入院患者さんの40%前後がリハビリテーションを受けています。入院早期の病状が安定しない時期には、療法士が病室におもむいて、病状が安定した後にはリハビリテーションセンターでリハビリテーションを行います。当センターは1,900m²の広さがあり、活動を評価するためのさまざまな先端機器や、リハビリテーションのためのロボットが数多く設置されています。2019年には新規に9,161人のリハビリテーションの依頼を受けました。

藤田医科大学病院リハビリテーションセンター

急性期からのリハビリテーション

病気による入院では、病状により患者さん自身では動くことが困難になったり、検査や治療のため安静が続き、筋力や体力の低下が起こります。この「安静による害」をできるだけ少なくするために、当院では集中治療室やストロークケアユニットなどの救急センターに療法士を配属し、センターの医師と連携して早期からリハビリテーションを開始できる体制をとっています。この体制により、早期から「安静による害」を最小限にとどめ筋力や体力の低下を防ぎ、病状が安定したあとにスムーズに活動を再開できることを支援しています。

先進的な回復期リハビリテーション病棟

回復期リハビリテーション病棟は、脳卒中や骨折後に寝たきりとなってしまうことを防ぐことを目的として、2000年4月に制度化された入院リハビリテーションのしくみです。藤田医科大学では、七栗記念病院において2000年から先進的な回復期リハビリテーションの枠組み作りを進めてきた経験を生かし、2018年1月に大学病院内に新しく回復期リハビリテーション病棟を開設しました。病棟内に訓練室を配置し、病棟全体が活動のスペースとして考えられた環境で、経験豊かなスタッフとともに、退院後の生活を見据えて、365日のリハビリテーションを行っています。急性期で「安静による害」を防ぎ、とぎれることなく回復期リハビリテーション病棟で活動量を増やす取り組みで、患者さんの回復を支援しています。患者さんが受けることのできる療法士とマンツーマンのリハビリテーションは、1日に最大3時間と決まっています。私たちの病棟ではこれ以外に、1日1時間のサーキットトレーニング、看護・介護福祉士との病棟訓練、病棟内デイケアなどの活動を増やすプログラムを行い、より早く、高いレベルの回復を目指しています。また、2人のソーシャルワーカーが患者さんや家族の相談にのり、医師や病棟スタッフとのコミュニケーションの円滑化や、退院後の生活に関する不安を減らすことができるよう努めています。

藤田医科大学病院回復期リハビリテーション病棟

チーム医療の積極的展開

病院内には、排尿ケア、褥創(床ずれ)ケア、痛みのケア、認知症ケアなど患者さんの回復を支援する複数の医療チームがあり、リハビリテーション科はそれぞれのチームの一員として活動しています。その中でも、さまざまな病気が原因で、口から食べることができなくなってしまう摂食嚥下障害をケアする摂食嚥下治療チームを率いています。食物などが誤って気管に入ってしまう誤嚥を防ぎ、できるだけ安全に食べることを入院早期から始められるよう、認定看護師、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、歯科医師とリハビリテーション科医師がチームを作り、主治医や病棟の看護師と連携して嚥下機能の評価、誤嚥防止の対策を実践しています。

摂食嚥下治療チーム