急性期のリハビリテーションにおいては、疾病や外傷によって低下した身体機能を早期に改善させるとともに、不必要な安静や不動によって引き起こされる合併症を防ぐことが重要です。例えば、当部門の一つである藤田医科大学病院のリハビリテーションは、約1/3が集中治療室、約1/3が急性期病棟のベッドサイドで開始され、早期から「活動」に焦点を当てたリハビリテーションを積極的に行っています。また、集中治療室をはじめとした、リハビリテーションの必要性が高い急性期の病棟に療法士を配置し、より密に病棟スタッフとの連携を図りながらリハビリテーションを行っています。急性期におけるリハビリテーションの効果や療法士の役割を検証するため、リハビリテーションの安全性や帰結の検討、病棟に療法士を配置した効果の検討、カテーテル治療などの先進的循環器治療に対する心臓リハビリテーションの効果の検討、高齢心不全患者に対する新たな治療法の開発、人工呼吸器離脱に必要な呼吸機能の検討などに取り組んでいます。
透析中にエルゴメータを用いてベット上で運動を行う
人工呼吸器をつけた状態での離床リハビリテーションプログラム