リハビリテーション訓練の構造化

近年、リハビリテーション医療の現場ではロボット治療など新しい治療法が検討されています。 新しい治療の効果判定のため従来実施している訓練(conventional therapy)が比較対象として使用されることが多いです。しかし、この「従来訓練」の客観的効果は曖昧であり、その内容、時間、順序についての検証はあまり行われていません。一般的には訓練介入は、1単位20分のリハビリテーションが何単位行われたか(何時間の訓練か)という情報のみであり、内容を集積する仕組みもありません。従来訓練と比べて新しい治療法がどれくらい効果的かを検証するためにも訓練内容を詳細に分析することが重要となります。

そこで当部門では、訓練内容の可視化のために5分おきの訓練内容をlogとして残しています(Project of Exercise Log for FHUR : ELF project)。研究の目的は、医学的リハビリテーションにおける理学療法、作業療法、言語聴覚療法の訓練項目と実施時間そして実施順を明示的に記録・収集するデータベースシステムであるExercise Logを開発し、リハビリテーションの訓練内容のデータを大規模に集積・可視化し、従来訓練の明確化や訓練の項目・実施時間・実施順序を最適化する手法を考案することです。

ELFを用いた患者さんの訓練内容の可視化

脳卒中片麻痺患者さんでの入院中の理学療法の訓練内容の例。回復に合わせて変化していることが分かります。

入院中の訓練内容の割合

急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟に入院中それぞれ何をどのくらい実施したかを可視化することも可能です。

 

研究一覧

研究Research activities