認知・情動障害と認知症のための先進プログラム

認知(機能)とは、「理解・判断・論理」などの知的機能のことです。加齢や脳の病気、頭部の怪我などによって認知機能が低下すると、日常生活やコミュニケーションが円滑に行えなくなってしまうことがあります。認知機能が低下した方の能力を適切にとらえて、どのような工夫やデバイスの使用によって本人や家族の生活がより良いものとなるのかを研究しています。タブレット端末による認知機能の評価、表情分析システムや情動支援ロボットによるコミュニケーション能力の評価と促通、患者さんとご家族で行う認知症リハビリテーションプログラムによる生活改善への支援など、その取り組みは多岐にわたります。

認知機能を評価できるアプリケーション(シスネット株式会社と共同開発)

タブレット端末と音声マイクを使って聴く・話す・読む・話すなどのコミュニケーション能力の評価と訓練をさまざまなレベルに合わせて行えます。

表情分析研究

ビデオカメラで撮影した表情から感情を分析することができるシステムを利用して、交通事故後の後遺症などにより意志の疎通が難しくなった方、認知障害のリハビリテーションへの応用を研究しています。また、表情に加えて心拍などの生体信号の分析も行い、身体運動や聴覚刺激といった物理刺激に対する感情の変化を定量化する評価手法の確立に向けた基礎研究も進めています。

認知症リハビリテーションプログラム

患者さんの認知症の症状を評価した後に、患者さんとそのご家族様から生活のなかで困っていることやできるようになりたいことを聞き、その解決方法や認知症との関わり方について、一緒に問題解決を行う新しい認知症プログラムの開発・研究に取り組んでいます。

 

研究一覧

研究Research activities